コロナ自粛を経て舞台にハマったオタクの備忘録。

これまで観た舞台の感想を書き綴ります。2.5が好き。

花道でパライソに行った話🦋刀ステ綺伝いくさ夜の徒花5/15昼

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こんばんは!

関東圏のオタクですがこの度ご縁あって新歌舞伎座公演も当たっていたので、飛んでいってきました✈️

新歌舞伎座はずっと入ってみたかった劇場だったので、念願叶いました✨

商業ビルの間の奥まったところが新歌舞伎座が入っているビル。のぼりが無いと見逃してしまいそうなくらいスッキリ収まっています。花道沿い前方の神席。ありがたい限り🙏期待を胸にいざ観劇!

今回は以下のお品書きで進行していこうと思います。

 


1.各キャスト所感

2.見どころ

3.花道でパライソに行った話

 

 

 

【1.各キャスト所感】

歌仙兼定/和田琢磨さん

 何もかもが理想の歌仙兼定。がっしりした肩、小さいお顔にパーツのしっかりした目と鼻と穏やかな物腰と全てが歌仙兼定。利き手の人差し指で前髪を直す仕草が好き。刀ステ歌仙はしっかり者の頼れる隊長!だけどお茶目な一面や文系パワーでどうにかしようとする悪癖とか全部ひっくるめて愛。


山姥切長義/梅津瑞樹さん

 お顔が育ちの良い顔してて、体格もシュッとしてるいい塩梅で、華奢じゃないけどゴツくもなくてすごく好き。でもやっぱりよく通る声が好き。叫ぶ声も綺麗で咆哮を傾聴したい。笑う時に手の甲で口元をおさえて笑う仕草が好き。全部ひっくるめて愛。


亀甲貞宗/松井勇歩さん

 いやもう本当に亀甲さん公式設定の「白菊のような美青年」そのもの。白スーツって普通絶対膨張色なのにお尻も足も小さくてシルエット綺麗で最強だった。恍惚の表情で蕩けたように笑うところが好き。愛。


にっかり青江/佐野真白さん

 まず思ったのが腰が細くて体が薄いでも華奢じゃなくていいバランスですごく綺麗。素の顔のパーツそのものが青江に近いよなぁってずっと思ってた。仲間と会話する時の微笑を浮かべながら後ろにコクッと首を捻る仕草が好き。刀ステ筋もバキバキでした(真剣必殺)


獅子王/伊崎龍次郎さん

 笑顔カワイイ〜〜!!笑い方がニカッ!とするところがマジで少年マンガの主人公。かと思いきやシリアスなシーンでは一変して美形の怖いくらい真顔になるところがギャップで最高。もっふもふの鵺も強化されたのか、激しい殺陣中外れる事なくずっともふもふでかわいかった。


こてぎりごう/大見拓土さん

 何気ない動きでもテキパキ動けるところが、さすがダンス出来る脇差ってかんじ!ダンスうまい人特有の動き方あるよね。綺伝唯一の日替わりの歌仙との絡みいつもかわいくて、大変癒しポイントでした。(こてくんの絡みで反応が変わる歌仙も見れてWINWIN)


地蔵行平/星元裕月さん

 泣かされました!!!!ガラシャ様や古今と関わる中で、刀剣男士としての本能と自分の心とで思いが揺れ翻弄される地蔵に心揺さぶられました。何回も見てるから感情移入して仕方ない😭

そして小柄でめちゃくちゃかわいい。間違いなく今作のヒロイン。


古今伝授の太刀/塚本凌生さん

 美脚だしマジで声もビジュもそのものでどうなってるの!?捌くの大変だったと思うけど、ひらみが多い長い髪も羽織もスカートも殺陣の度にゆらゆら揺れて美しかった。刀ステ本丸の古今は人を斬るのが苦手で、例え斬るべき歴史上人物だとしても苦しい顔を浮かべながら斬っている。ずっと君には歌だけ詠んで心穏やかに過ごしてほしい。


ガラシャ様/七海ひろきさん

 お顔が小さくて背もすらっと高くてお綺麗で、花道歩いてきた時等身大のお人形さんが歩いてきたのかと錯覚するくらい横顔も綺麗だった…。あんな綺麗な人いるんですね…これが宝塚か…。そんな綺麗なお顔で薙刀の殺陣がめちゃくちゃかっこよくてこんなのもう好きになるしかないやろ😭❤️‍🔥こんな大人の女性になれたら理想…!

 

【2.見どころ】(歌仙長義贔屓なのでそこらへん多め)

綺伝なんて全部見どころで無駄なところなんて1ミリもないんですけど、その中でも見てほしいところをピックアップして紹介します。

 

開幕してすぐ。古今と地蔵が花道を駆け抜けて殺陣が始まる。花道沿いだったので振動と吹き抜ける風と香り全てがありがたかった。

ガラシャ様が登場するシーンでは客席側に白い照明がぼんやりと向かい、視界がぽわ〜んとして異世界に迷い込んだかのよう。古今とガラシャの間で揺れ動く地蔵の苦悩の声が苦しい…。「我は……‼︎」😭

 

オープニング。刀剣男士が扇で舞う。長義ソロパートはパート終わる時に「これでどうだい?」と言わんばかりの表情で微笑んで終えるのが好き。歌仙パートはガラシャ様と、この2人で舞うのが美しくて大好きです😭

 

忠興様登場。後ろから変な音すんな〜って思ってたらフラフラの忠興様が歩いてくる音でいや貴殿か〜〜い!ってなった。うっかり花道から落ちそうだし何回か落ちた事あるでしょ(ない)ってくらいフラフラで演技ってすごい。

 

みんな大好き「右の頬を打たれたら?」のシーン。下手側からだとちょっと遠いけど横顔、立ち姿が綺麗で平手打ちもグーパンもありがてぇ〜って気持ちで見てた。その後「敬虔な信仰心に敬意を表するよ。」と恭しく一礼するんだけども、その仕草もあ〜長義〜ってかんじで横から綺麗に見れて最高。

 

黒田官兵衛と朧軍達。2枚ほどまだ未登場の黒甲冑?朧がいるよね??ポニテしてる黒甲冑と伊達政宗じゃない方の兜被った黒甲冑。今後出て来るのか、それとも私がど忘れしてるだけか。

 

一幕終了。

 

二幕、歌仙兼定による細川家物語からはじまる。ここからガラシャひろき様について語る。後ろから衣擦れの音するな〜幕間で抜けた人が急いで戻ってきたのかなぁ〜って思ってたら玉様(ガラシャひろき様)だった。お顔が小さくてすらっとスタイルが良くて横顔のラインも彫刻のように綺麗で、姿勢が良くて歩き方も赤子を抱え節目がちに微笑む表情も美しくて……。なんだろう、等身大のお人形さんが歩いてきたのかな?って認識しちゃうくらい。今までの私の短き人生の中で間違いなく一番美しい女性でした。真正面から受け止めていたら記憶吹き飛んでいたと思うので下手の席でよかった…。来年の禺伝公演までにはお顔に慣れておきますね…!。むり。慣れない。あのお顔で来年歌仙兼定がお出しされるなんてどう考えたって耐えられない…!私たちの死がきた。ありがとうございます。次行きましょう。

 

古今と長義のシーン。「(監査官だと)バレてはいない😏←ほんとにこんな微笑み」の後の古今の「そうでしょうか…?」とドライな反応に笑ってしまう。その後袖からひょっこり獅子王と亀甲さんが出てくるんだけど、その時に亀甲さんが鵺をなでなでする仕草が好き。

 

日替わりこてくん「せっかくだから歌仙も応援してくれ!すてぇじで観衆を沸かせるその日まで!」の後、今回はムーンウォーク。こてくんが行った後歌仙もムーンウォークの真似(できてない)(だだの後ろ歩き)でもご満悦でうれしそうにニコニコしていたのでよしとします☺️

綺伝はここしか日替わり要素無いのですごい。

 

暗がり通路。暗転し、刀剣男士達が持つ提灯だけがポウッと怪しく光を灯す。暗闇の中薄明かりに照らされた刀剣男士達のお顔が綺麗。

 

一方その頃地蔵とガラシャ様。時間遡行軍と接敵、ガラシャ様守られるばかりではなく薙刀を振るう、めちゃくちゃ強い。ガラシャ様の殺陣がかっこよすぎてガラシャの女になった。だんだん地蔵がヒロインに見えてくる。

読まなくてもいい→(確かガラシャ様の本読んだ時に「薙刀の武芸にも秀でていて、旦那の忠興ですらガラシャ薙刀でやり合ったら勝てない」的なこと書いてあったので薙刀が武器なのはたぶんそれ。『田端泰子著/細川ガラシャ:散りぬべき時知りてこそ (ミネルヴァ日本評伝選』わかりやすいです)

 

キリシタン大名達といざ決戦。「マルチリじゃー‼︎」と命を捨てた覚悟で戦う大村純忠。自身がキリシタンとして死んだのか武士として死んだのか、朧気で苦しむ有馬晴信。忠興と玉、愛する2人を失ってしまい自暴自棄に死に場所を探す高山右近。ただただキリシタンにとって幸せな世界へと導きたかった大友宗麟。それぞれが抱える思いに情緒がグチャグチャになり、ボロボロに泣いた。特に高山右近、前日に京都観光で本能寺に行って本能寺の変について学んできたので私の歴史への鮮度が高い中、セリフで「本能寺の変、あの事件さえ無ければ二人は幸せなままだった…!本能寺の変が二人の幸せを引き裂いた…!」のセリフが深々と刺さって大泣きした。

 

真剣必殺。刀剣男士の皆様の刀ステ筋が輝く。皆様基本的にめちゃくちゃ腰細いのに筋肉バキバキですごかったです。ラスト改心の一撃を決める時ドゥ〜ンッ💥っていう重低音が鳴るんだけど、その音の振動が骨に響いてすごい。(感覚的には刀ミュの太鼓に近いかも)以前の綺伝東京公演のブログで殺陣と真剣必殺について触れたので殺陣は割愛。目に見えてわかる変化は梅ちょぎくんのドゥ〜ンッ💥の後の決めポーズの違いかなぁ?東京の時はぴょんってジャンプしてチャキッと納刀していたけど、大阪ではまんばちゃんみたいな決めポーズでフィニッシュしてた。ぴょん納刀もかわいくて好きだったんだけど、やっぱり見栄えのかっこよさが重視されたのかなぁ。

🦋花道歌仙真剣必殺は後述します……!!!!!!

 

歌仙極登場前のワクワクタイム。カラフルな照明の中順番に殺陣をするんだけど、交代の時みんなハイタッチして交代するのはカメラで抜かれてると思う。現地だと割としっかりパチンッ👏てハイタッチする音が聞こえる。マイクだと音声ギリのっていないかも…。その後の極め歌仙登場は後述の花道の話で一緒に語ります。

 

エンディング傘。オープニングと同様ここでも歌仙とガラシャ様が2人で舞う場面がある。極の歌仙と蛇のガラシャ様のお2人、美しくて大好き。ガラシャ様に傘を差し出す歌仙が好きすぎるんだよなぁ…愛。

 

今公演もスタンディングオベーションで、わだっくまさん計3回もお辞儀してくださった。会場全体を見渡す時、1階席の花道下手側って視界に入らないんですよ。けど退場する時毎回「こちら側も見えているよ、ありがとう」って表情でニコッと微笑んでくれるんですよね☺️どこ見てるとか無いと思うけど、視線の先がなんとなく合っていたと思いたい信じたもん勝ち🙏

 

【3.花道でパライソに行った話】

ここから本編です。

事の発端は真剣必殺で舞台にのめり込みすぎて、次の展開がすっぽ抜けたところからだった。長義くんの真剣必殺見てや〜ば〜となったところでオペラが流れ始める。ステージから花道側(下手客席)に照明が当たっているので視界がホワイトアウト。あれ?これからなんだっけ?と思っている間に何かが迫り上がって来る。こちらを向いている。あれは誰だ!誰だ!誰だ!歌仙兼定真剣必殺だ…!

真っ白だった視界が人影で遮られ後光が射す。目の前に現れた真剣必殺状態の歌仙兼定、はくはくと呆然と眺めることしか出来ない。耳の奥からサーーッと砂嵐の音が聞こえる。血の気が引く。貧血だ。目が離せない。私が死ぬ時歌仙兼定が迎えに来るとしたらこんな景色が見られるんだろうなって思った。なんだったらもうお迎えの時間かなって思った。

呆然としていると歌仙兼定は身を翻し遡行軍を討つ。横一閃に切り裂き、その衝撃で遡行軍が飛ぶ。誰よりも雅で誰よりも強くてかっこよくて、理想の歌仙兼定が現実に現れた。あまりの衝撃でずっと脳が状況を飲み込めなくてふわふわしてた記憶がある。

やっと落ち着いてきたところ、なんの身構えも出来ずにいるとまた照明がこちらに当たる。青だ……。真剣必殺状態の山姥切長義が迫り上がってきた。完全にオーバーキルだった。また耳の奥で砂嵐が鳴った。こんなに満ち足りた今なら悔いなく成仏できるかも、ここで死ねるなら本望です…って気持ちになりながらまた呆然と見つめる戦が始まった。なんだろう、もう情緒が追いつかない。そして私は考えることをやめた。

最後、修行に出て極めた歌仙兼定が本丸へと帰還する。この辺りでやっと意識が天国から帰ってきて「そうだ…この後中央の奈落から歌仙兼定極が迫り上がってくるぞ…」と多少覚悟していたものの呆気なくまた真っ白になる。完敗です。そこで飛んでいった意識はしばらく戻ることなく、終演後文章を打っているこの今も、ふわふわと宙を漂い続けています。パライソへと導いてください。

余談ですが、花道のすぐ隣を歩いて劇場から退場します。花道の黒い板に踏み締めた靴の跡とか何か擦れた跡が反射して残っていて、そこに確かに人が歩いた証があって感動しました。ほんとそれだけの余談です。

 

長々と書いていたら更新遅くなってしまいました💦楽日当日中に感想あげたかったよ…!

次回公演の禺伝も絶対観に行くぞ!!今年の刀ステ新規供給がまさかの綺伝で最後という事実に、まだ2022年の5月ですよ!?と驚きが隠せませんが、2023年の刀ステ情報過多イヤーに向け日々頑張っていきましょう!!

それでは!ごきげんよう

 

ミクル