コロナ自粛を経て舞台にハマったオタクの備忘録。

これまで観た舞台の感想を書き綴ります。2.5が好き。

観客よ掌の上で踊れ!虚構の劇団解散公演「日本人のへそ」10/23マチネ

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ごきげんよう!本日は「日本人のへそ」を観劇してまいりました。初高円寺✨行ったことない街に行くのワクワクしますね!

今回のお品書き

1.ネタバレなし感想所感

2.※ネタバレあり感想所感

3.推しの話

はじまります!

 

【1.ネタバレなし感想所感】

まずこれから行く方々はネタバレ等のリサーチしない状態で観劇に行ってほしい。わたしもう一回記憶なくして見たいもん。とにかく楽しくちょっとエッチ…なのに衝撃の終わりを迎える一幕からの、謎が一転二転と回りに回る二幕。ちゃんと考えて舞台見てたらもう劇団の掌の上で踊らされていました…!クッソー!してやられた〜!と思ったけど、それを実感して理解した時のゾクゾク感がすごい。いやぁいい舞台観たなぁ〜って余韻に浸りながら帰路につきました。

大将(梅津さん)が言っていた通りいいネタ揃いのキャストさんで、演技力・表現力・コメディ力(!?)何をとっても不足なし。それだけに、これが私にとって最初で最後の虚構の劇団と思うと悔しくてですね…。迷っている人がいたら是非観に行ってほしいなと、すごくすごく思います。地方も周るし、公演期間12月までと長いのでぜひぜひ!!

 

【2.※ネタバレあり感想所感】

 

 

※これから観劇予定の人には絶対に見てほしくない。

 

ということを踏まえて書きます。

 

なんでタイトルが「日本人のへそ」なんだろう??教えて鴻上さん。

 

あらすじ。

"吃音症"にスポットを当てた作品。吃音の人が吃音にならない条件、それは歌だったり、決められた台詞を言ったり…アメリカで吃音症の研究をしていた先生は帰国後、国内の吃音症の患者を集めて演劇を行う計画を立てる。"吃音症"の患者たちは無事に舞台の幕を閉じることができるのか…と思いきや…!?

 

という感じでしょうか。あらすじやタイトルと全然違うところに着地点があるからあらすじが書きにくい!!

吃音症をテーマにした作品なのに実は吃音症の患者は1人もいなかったり、死んだと思っていた人が生きていたり、BLしてGLしてNLかと思ったらGLだったり、全部ネタバレなんだけど書いてても全然なんだかわからないや。

 

女性陣がかわいい。ヘレンさん推しです。お顔小さくて肌が白くてえっちでかわいすぎました♡というか女性陣みんなかわいくてえっちでかっこよくて、ストリッパーで登場した時は「脱いだ!?」って正直ビビりましたが、ショー見ているうちにえちえちなかわいさにメロメロに♡

 

歌とダンスが多くて楽しい。ミュージカルではない(BGMのような感覚?)としての歌とダンスが楽しい。なかなかにキャッチーな曲ばっかりで、劇中歌だけでも一通り聴きたい。好きな曲はストライキするストリッパーの曲と一幕終わりの日本の曲。

 

ストリップ前座芸人。怒涛の梅ちゃんイジリ。ネタ枠のパートだけど、梅ちゃんやっぱ殺陣綺麗だな〜って思いながら見てた。

「お主結構な腕前、どこで修行してきた!?」

梅「……(迷うような沈黙)」

「名前も出せぬか」

と怒涛の刀剣乱舞イジリで笑っちゃった。

 

劇中のざっとした流れとしては…

先生「吃音症の人集めて演劇やるよ!」テーマは大臣の妻までのしあがるヘレンの生い立ち!→ いろいろな条件で患者の吃音が出たり出なかったりする中、舞台は続く→先生が刺された!?(一幕完)→※実は刺された先生は先生を演じていただけで本当は大臣)→犯人は誰だ!?→待って先生が時計で頭を殴られ死んでいる、時刻は朝5時→俺たちはその時間みんなBLしてGLして××💋していたんだ!アリバイがないのはヘレンと先生だ!→何を言うか!俺たちだってその時間は××💋していた!→お前らやっぱり不倫やんけ!吃音症の舞台は全部茶番だったのさ!お前たちの不倫を暴くためのな!→違うわ!私が好きなのは先生じゃなくて、このピアノの方→いやレズビアンだったんかーい! ちゃんちゃん

すごい…何食ったらこんな脚本思いつくんだろう。脚本の方は劇中の細かい言葉遊び、台詞の韻を踏むのがお上手で巧みな言い回しに目を剥いた。頭柔らかすぎる…。

 

ヘレンさんは田舎の集団就職で上京し、ストリッパーなど紆余曲折経て大臣の妻まで登り詰める。上京してから仕事を転々として、次第に仕事が夜職になり、自分の意思とは関係なく旦那から他の男に献上されたり…それでも成り上がりを諦めないハングリー精神がかっこいい。たしかに見方によっては体売らないと成り上がれないってこの時代の女の子かわいそう…ともなるのかなぁ?

私はヘレンさんが持っていた、成り上がるための武器がたまたま「体」だっただけだと思う。たとえ体が使えなくたって、ヘレンさんは他の武器を見つけて成り上がりを諦めなかっただろうな。そんなヘレンさんがかっこいい。

 

【3.推しの話】

はい、梅津瑞樹(敬称略)です。

いやもう顔が安定に良すぎる。劇団にあんな顔整った若手いたらそりゃ目立つって!いやぁ〜お顔が綺麗でずっと見てしまうな〜「梅津はもてるはずです。(鴻上さん談)」の手書きペーパーに開演前クスッと笑っちゃった。

ダンスもうまいしコロコロ変わる表情もかっこよくてかわいくて…というか虚構の劇団の皆さんもそんな感じっていうか。劇団のみなさん、表情も声色も表現も使い分けるさながら魔術師のよう。そして裏切られるような脚本と、先述したように巧みな言葉遊び。研修生・梅津瑞樹はこういう土壌で演劇の世界に入っていったからこそ、あの独特な雰囲気の役者・梅津瑞樹になっていったんだろうな〜って感じました。なんだろう、梅津瑞樹の演技の実家を見た感じ。

 

【さいごに】

これが最後の虚構の劇団公演、もったいない〜もっと見たい〜と今日の観劇が初めてながら大変心を揺さぶられたわけであります。

公演アンケートにも書いたけど、この舞台に関わっていた方々とこの先どこかの舞台で見かけてあ!虚構の人だ!ってなりたい。

来年は客演とかで推しが何かの劇団の舞台に出演するのを観れるといいな💭と思いつつ、現状年内で推しに会える予定がひと段落です。観劇も遠征もまだまだするけどね!!正直12月の東京凱旋追加するか迷ってます!!

楽しかったです!またどこかで!

それでは、ごきげんよう

 

ミクル